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謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は、当本部ならびに各地区支部の活動に対し、格別のご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。本年も引き続き皆さまのお力添えを賜りながら、新たな挑戦に臨んでまいります。
日本経済は観光・サービス産業の回復に支えられ、緩やかな成長基調を維持しております。2026年4月に始動する温室効果ガス排出量取引制度(GX-ETS)は企業経営に大きな転換をもたらし、GX対応の質が競争力を左右する時代が到来いたします。北海道でも再生可能エネルギーや豊かな自然資源を活かした取り組みを加速し、地域の力を最大限に引き出す持続可能な発展が求められております。
本道は一次産業と観光産業に加え、次世代半導体工場の建設や、新千歳空港周辺で進むデータセンター集積により、DX関連産業の基盤が着実に整っております。こうした投資や技術導入は道内経済の構造転換を後押しし、若い世代に多様なキャリアの選択肢をもたらす可能性を広げています。また、冷涼な気候や豊富な再エネポテンシャルは全国的にも際立つ優位性であり、北海道から全国・世界へ価値を発信するエネルギー戦略の構築にもつながってまいります。
その一方で北海道は今、人口減少と高齢化による担い手不足、そして気候変動が一次産業に及ぼす影響という二重の課題に直面しています。この現実を乗り越えるためには、「ゼロカーボン北海道」をめざしながら、エネルギーの脱炭素化と安定供給、そして経済成長を同時に実現する視点が欠かせません。DXで生産性を高め、GXで新たな価値を創ることこそ、北海道の未来を拓く道であります。
当本部は昨年、階層別研修、人材育成セミナー、労使フォーラム、企業見学研究会などを通じて地域企業を幅広く支援してまいりました。また21名が参加したアジアグローバル研修は、国際的視野の拡大と実践的な学びの場として参加いただいた企業様からも高く評価されています。道内7地区支部で展開したセミナーや視察会も活発に実施され、企業の変革を支える学習コミュニティとしての役割を強めております。こうした活動は、地域企業にとっても大きな刺激となり、人材育成の裾野を広げる基盤となっています。
本年は「人への投資」が一層重要となります。DXやGXを推進するのは技術そのものではなく、それを活かし価値を創出する人材です。多様な人材が能力を発揮し、挑戦できる環境整備は、人口減少社会における最大の成長戦略です。当本部は、生産性向上とウェルビーイングの両立を支援し、次世代リーダー育成や女性活躍推進、多文化共生人材の育成など、多様性を力へと変える取り組みを一段と強化してまいります。
本年は丙午であり、「挑戦が形となり始める年」とされる節目であります。今冬のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは道産子アスリートの活躍が期待され、世界に挑む姿は地域に大きな勇気と希望をもたらすことでしょう。彼らの挑戦は、私たち自身の挑戦を後押しする原動力にもなるはずです。
2027年には次世代半導体工場の量産ラインが稼働予定であり、AI・ロボティクスを活用した一次産業の高度化も進んでおります。地域の潜在力が本格的に動き始めた今こそ、価値創造への挑戦を加速させる時です。当本部は、多様な人材が学び、働きがいをもって活躍できる環境づくりを引き続き支援し、未来に挑む企業と人々に寄り添い続けてまいります。
2026年が皆さまにとって健康で実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年1月
会長 小林 剛史